今日はAFKだ。
午前中から会場を見て回り、夜にはイベントに参加して家に帰る予定だ。
割と歩きそうだし、割と人に会いそうだ。すこし気負いもするけれど、楽しみでもある。
Hさんとも先日の飲み会ぶりに会う予定だが、二人で話すのは少し久しぶりだ。
洗濯物を済まして床にクイックルワイパーをかける。
モンハンワイルズのダウンロードをすます。
完璧。家を出る。
AFKの会場の一つである国立博物館は住んでいるエリアから近く、歩いてすぐに到着した。
かつては京都の内輪内でのイベントだったAFKのここ数年は京都外からの作家の参加が多くなってきて、見ていてわくわくする。
名芸の作家さんが3名ほど参加していて、ハジのイベントのおかげでyugeの名前を知ってくれていたりした。ありがたい限りだ。
yugeで展示してもらったKさんにも会うことができた。 エッセイを文庫本化して販売していたので購入することに。読むのが楽しみだ。ちらっとのぞいてみたら中に収録されているポートフォリオページにyugeでの展示写真が入っていた。うれしい。
こうやって紙に残っていくことって良質な喜びだなとおもう。
国立博物館を出た後に七条大橋でHさんと合流した。
春から東京のスタジオでカメラマンとして働くHさんが京都で過ごす時間は残り半月もない。 東京に行ってしまう前にお散歩にかり出せてよかった。
話しながら歩いて、お昼ご飯を食べていないことを思い出す。
近くで何か食べられるところをさがしながら歩く。
向かう方向はAFKのもう一つの会場の京都新聞ビルだ。そっち側に向かう道中になにか定食屋か何かによりたい。
Googleマップを見てみると、ちかくに「食と森」というご飯屋さんがあった。 確実に丁寧なご飯を出してくれそうだ。 焼き肉でもラーメンでもなんでも来いと腕をまわしていたけれど、こういったご飯はいつでも大歓迎だ。
店内に入ると町家を改装したような内装で、和室のちゃぶ台に座り込むように案内された。
出てきたのは豆腐ハンバーグと3種の揚げ物の定食。副菜やサラダ、味噌汁までついていて贅沢な気分。
揚げ物がとんでもなくうまかった。多分衣に何かしている。なにかしていないとおかしい味だった。
ハイエンドカメラ機材の価格設定やブランド信者の悪口をいいながら、ペロリと平らげた。
再び京都新聞ビルに向かいながら、なんとなく喫煙可能な喫茶店を横目に探す。
どうやら近くに午前は禁煙だが午後から喫煙可能になる喫茶店があるようだったので、そこを経由する形で北上していった。
私はガジェット好きだけれど、あくまで道具を使い倒したいという前提があるので、道具に使われるような所有は極力避けたい。けれどもハイブランドな機材に惹かれてしまう気持ちもわからんでもない。せめて見せびらかすのではなく、その恥ずかしさを抱えながら過ごしていたい。
喫茶店に着いてからも写真の話は続いた。 写真は作るものとしては質素で機械的な反面、情報としての要素が多く、写真自体が単体で作品になり得るには相当な工夫がいるということ。そしてそれによって起こる写真美術というものに対する見えづらさについて。
報道写真、広告写真との距離感について。道具への愛着について……
煙草に飽きてきたあたりで店をでて、再び北上する。
京都新聞ビルは思ったよりも北にあった。
すこしあるいてチェーンの喫茶店を何店も見送る。 このあたりの店はどれも完全禁煙になっているだろう。たっぷりニコチンを吸い貯めた我々には関係の無い話だが。
そんなこんなで京都新聞ビルに到着する。 AFKの開催初期から会場になっている、ビルの地下にある印刷工場跡地。ここでの展示は立体作品や映像作品など、絵画以外の展開が多く見られるのでこっちもこっちでいつも楽しみだ。
数名の知り合いの作家に挨拶をしていきながら、面白い作品を作っている彫刻家の人とも話す。 何人も顔見知りがいて、どのくらいの距離感で挨拶をするべきかとそわそわしてしまう。 自分は作品を見に来たというのに。
会場最奥には先日制作中のところにお邪魔したO君の作品があった。
むちゃくちゃよかった。嫉妬するくらいに良い。
ずっと見ていられる空間づくりに、ほどよいナラティブの濃度。彼が制作室で話していた鼻歌も空間を間延びさせない効果をうまく出していた。
そしてKさんに会えたのもうれしい。とびきり愉快な彫刻を作っていた。3Dにも興味が湧くようなものの作り方だった。造形では木彫をメインに触ってきた自分にとってはこのライトさが小気味良い。
会場をうろうろしている間にHさんがバイト先に行く時間になってしまった。 私は会場でまだ少し用事があったので惜しいがその場で解散した。
久々に会う人たちに元気になってきたということをそれぞれ報告し、yugeのフライヤーを配って歩いた。
閉廊時間が迫ってきたので足早に会場を出る。
大澤くんのパフォーマンスがこのあと19時からノードホテルで開催されるので、それまで少し時間がある。近くの喫茶店に入り、今日の分の日記を書き進めてしまおう。
こういうときのドトールコーヒーのちょうど良さったら無い。
別に良質な空間でもないが、不潔な場所でもない。特別うまいわけでもないが、水よりはご機嫌になれそうなコーヒーが出てくる。上品なソファー席なんて無いが、コンセントがあるカウンター席があまり余っている。
こういう場所が必要な瞬間が人生には何万回も訪れる。
ありがとうタリーズコーヒー。
時間もちょうどよくなったのでタリーズを出てノードホテルに向かう。
会場にはまた何人も顔見知りがいたけれど、パフォーマンス鑑賞の緊張感のなかではあまりそわそわしないですむ。
パフォーマンスが終わり、Oくんやスロスパの人たちと話す。 学校の垣根を越えて後輩世代が絡んでいるのを見ると感動する。自分たちの世代ではあまり見なかった風景だ。
会話をモチーフにしているOくんの作品はいつも自分の関心どころに近くて心揺さぶられる。 自分も制作を進めていこうという気持ちが強まる。
会場にいたIくんとすこしyugeでの展示についての話をする。
いつも難しそうな表情で言葉を選びながら慎重にしゃべる彼だが、その様子がなんだか私はとても好きだ。
彼と話を一段落つけて、私はバスに乗って帰ることにした。
比較的すいていたのでパスの中でもポメラを開いてみる。 とくに煩わしさはなく、PCよりもずっと小さい本体がちょうどよく膝上に収まる。
サーフェスのラップトップPCが気になっていたけれども、テキスト制作はポメラがきっと一番だなという予感がしている。
家に着くと彼女がモンハンをしていた。
私もPCにモンハンをダウンロードして合流しようとしたけれど、ソフトウェア上で何かしらのエラーを繰り返してしまい、今日のところは我慢することにした。
明日ゆっくりゲームをしよう。