妻が扇風機を付けてくれた。その音と風で目を覚ます。
朝ご飯をたべて妻を見送る。
最安値のバナナはあまり美味しくないことを学んだため、それより一つだけ良いバナナを買うようになった。バナナが美味しい。
朝にバナナを食べると頭がシャキッとする気がする。
昔は目覚ましがてら寝起きに煙草を吸っていたけれど、バナナでもおおよそ同じ効果を得られる。ぜったいバナナにした方がいい。みんなも朝煙草をやめて朝バナナにしましょう。
今日は展示を見に行く予定。北白川の方で知り合いが展示をしているので、そこまで自転車で行くことにする。
バスでもいいのだけれど、すこし長めの距離を自転車で移動したい気分だったのでそうする。
岡崎から北白川通りまで行き、ながい坂道を上っていく。
カスタムをし直したおかげで自転車が軽い。ぐんぐん上れる。
大学時代によく通った道を通っていく。
昔はたまによっていたスーパーの大国屋が閉店してがらんとしていた。
閉店したというニュースを聞いてからもう数年経つような気がするけれど、依然として建物はそのままである。なんだか寂しい風景だ。
哲学の道を横目にまだまだ坂道を上る。
懐かしい喫茶店や、知らない間にテナントが変わっているチェーン店、ずっとあるけど一度も覗いたことの無い花屋さん……etc.
大学が見えてくる。相変わらずデカい。
展示は大学の近くのシェアハウス兼シェアオフィスでやっていた。
会場のテラスで企画のMくんと作家さんがいる。
作品について話を聞いたり、そのスペースについての話を聞く。
作品形式の話から、販売についての話、美術の世界ではただの金持ちが力を持ちすぎているという愚痴のような話をする。
作家さんのアトリエ探しの話と、Mくんの運営しようとしているシェアアトリエの話が広がって、物件探しの話もする。
少し前まで自分は“yugeの人”だったことを思い出す。いまはなんでもない人になったのがなんだか気楽だ。
ギャラリーオーナーでもないし、展示企画をするディレクターでもなくなったので、作家さんと話す時に自分の中にあった変なプレッシャーのような物が薄まった気がする。作品が見やすい。良いことだ。
ドローイングをした大きな布の作品。
展示サイズも可変だし、描き上げた後の縫い合わせや切り離しで横の展開もできそうでワクワクする。
他の展示でも作品が見てみたい。
あくまで他人事として、そして同時にあくまで自分個人の範疇で作品を見る。気持ちが良い。
だらだらといろいろな話をしているうちに、少し日が落ちてきた。
テラスにいたので蚊にも刺され始める。そろそろ帰ることにする。
二人に挨拶をして、また自転車に乗る。懐かしい道は自転車から降りて、カメラを構えながら歩いたりする。
このまま家に帰ってもいい気もしたが、日記を書いておこうと思い、マルヤマコーヒーによる。
マルヤマコーヒーはやっぱりちょうど良い位置にある。
日記をまとめて、少しだけ本を読んだら、スーパーで水餃子を買って帰ろうと思う。
中華スープを作って白菜と水餃子を入れよう。
昨日は肉団子スープを作る予定が、そぼろスープになってしまった。
つなぎが上手くいっていなかったようで、スープの中で肉団子が霧散してしまっていた。悲しい。
味は美味しく出来たので良かった。
今日は霧散しない。水餃子なので。しっかり包んであるから安心である。
『プロジェクトへイルメアリー』を読む。もうこの下巻も七割くらいのところまで来ているので、今日で読み切ってしまおうと思う。
小説を読み切ったら、やっと映画の予告編を見よう。情報を入れずにいたかったので、YouTubeで予告編が表示されても見ないように避けていた。
家に帰ったら予告編と水餃子。家に帰ったら予告編と水餃子。