その他諸々

その他の走り書き。

靴を靴箱にしまう。月をポケットに入れる。

朝起きても頭がぼんやりする。あとでバナナを食べよう。
妻を見送りに玄関に行く。
出る直前で妻がまごまごしはじめる。
「やっぱり今日の靴下、えんじ色にする!」と言い出し、靴下を履き替える。
靴も選び直して彼女が仕事に出る。
玄関にはよく靴が何足も出しっぱなしになっている。
妻が仕事に出る直前、「こっちかな、それともこの靴かな」と靴を迷って履き替えているからだ。
彼女の思索の足跡が玄関で散らばっているのが何だか可愛らしい。靴を靴箱に片付ける。
今日は京都駅のほうにあるスーパーまで買い出しに行く日。
いつもはバスに乗ってでかけるのだが、割と天気がよかったので、今日は自転車で向かうことにする。
ヨドバシカメラの地下にあるスーパーは国産の肉を安く売っている。
それを買って冷凍してストックしておくのが毎月の恒例になっている。
妻が好きなプリンも買っておく。淡路島プリン藻塩味が妻のお気に入りプリンだ。
食べるたびに真剣な顔をして「やっぱりプリンの中でこれが一番美味しいと思う」と訴えてくる。
今日は晩ご飯に麻婆茄子を作ろうと思っていたけれど、妻からおなかの調子があまり良くないので、やさしい味付けのご飯がいいと連絡がくる。
やさいと鶏肉のスープとかにしよう。
スーパーを出て家まで食材を持って帰る。
大きな荷物をぶら下げて自転車で帰るのはすこし苦労した。
次からは天気が良くてもこのスーパーに行くときはバスにしようと心に決める。
家に帰って肉をパックからだし、ちょうど良い量事に袋詰めしなおし、冷凍する。
まだ時間が夕方くらいだったので、祇園の八百屋まで行くことにする。
途中で喫茶店にも寄って、一休みする。
本を読み進める。読みかけで置いていたエッセイを読み切る。
次はまた小説がよみたくなったので、アンディウィアーの『アルテミス』を読み始める。
一章分を読み終わったので、日記を書く。
茶店を出たら八百屋に寄って、野菜を買い足す。
家に帰ったら米が良い具合に炊けている頃だろう。
そういえば今日はスーパームーンらしい。
帰り際に白玉粉と小豆缶でも買って帰ろうかしら。
自分の名前に「月」が入っているせいか、昔からなんだか月がずっと好きだ。
もし月をポケットにしまうことが出来たら、たぶんずっとポケットの中に手を突っ込んで、手のひらの上で転がして遊んでしまう気がする。
店を出るとちょうど月が雲の切れ間から出始めている。
片目をつぶって、左手を伸ばして、月を握り混んだ。
そのままうつむいて、左手をポケットにしまう。
空をみないまま家路につく。空の月が浮かんでいる事を確認するまでは、私のポケットには月が入っている。