その他諸々

その他の走り書き。

鴨川の群像。結婚が出来るという事。

目を覚ます。妻を見送る。
昨晩は雷雨で酷く空が荒れていた。
天気予報もここ5,6日は雨が続くと出していたけれど、今朝になると雨は止んでいた。
安心して洗濯機を回して、洗濯物を干す。
冷蔵庫を見る。今日の晩ご飯はささみのポン酢和えにする。
最近午前中はだらだらと過ごしてしまうので、せめてなにか作品を見ようと思ってサブスクを開く。
映画作品でピンと来るモノがなかったので、アニメの『サイバーパンク』を少しだけ見る。
トリガー作品の集大成的な気持ちよさがガンガン展開されるのでどんどん見てしまう。
午後になって散歩の支度をする。
自転車で出かけるとやはりカメラを構える機会がグッと減ってしまうので、今日は徒歩でミラーレスカメラを持って出ることにした。
家の周辺はもう歩き慣れてしまって少し退屈する。
鴨川が見えてきたあたりからやっと散歩が始まったような気分になる。
今日は徒歩なので、ノリノリで河川敷に降りて歩いて行く。
鷺が何匹もいて川辺を飛んでいる。綺麗。
カメラを向けて飛び立つのを待ってみたりする。中々うまく撮れない。
途中で河原町に上がってみたりもするが、やっぱり今日は鴨川の気分だなと思い、また河川敷に戻る。
川辺にある石のベンチに10人くらいならんでいた。
日本人と外国人観光客が狭そうに詰めて座っている。
自転車に乗った若い人が通り過ぎていく。
犬の散歩をするおじさんとすれ違う。
三条大橋のところで河川敷からあがり、東側に渡る。
散歩の時はイヤホンで音楽を聴いていることが多いけれど、橋の上でなんとなくイヤホンを外してみる。川と風の音がして気持ちが良い。
鴨川沿いは街の散歩と違い、単調なはずなのになぜか飽きない。
マルヤマコーヒーに入って本を読む。
若林正恭旅行記エッセイを読み終わる。
彼の作品の中で一番好きだった。
続いて『共感と距離感の練習』を読み始める。
セクシャルマイノリティである筆者による共感についての思索を追う。
先日鴨川ピクニックをしたYさんに「結婚っていいもんですか」と聞かれたことを思い出す。
私は少し悩んだ。もちろん私の結婚生活は幸せで充実しているけれど、それは“結婚”が良いのではなく、単に妻が最高なだけな気がしたからだ。
なので「私は楽しく過ごしているけど、きっと環境や性質的に恵まれていただけで、結婚自体が良いのかは分からない。少なくとも妻と一緒にいることが嬉しいだけかもしれない」と、なんだか曖昧で偏屈な返答をしてしまった。
私としては真剣な回答だったけれど、相手からしたら肩透かしな返事だったかも知れない。
少し勝手な会話をしてしまったかなと反省していたけれど、本著を読み、その回答は間違ってはいなかったのかも知れないなと思うことが出来た。
以前私が結婚する直前あたりの頃、知り合いたての人に結婚について聞かれて、なにげなく相手にも投げ返してみたら「僕はゲイなんで」と寂しげに笑って返されたことを思い出す。
私はたまたま男性として生まれて、たまたま好きになった人が女性だった。そしてたまたま私がいる社会がそれを受け入れてくれる環境だった。それ以上でもそれ以下でもない。
なんだかやるせない気持ちが湧くが、私は間違いなくマジョリティに身を置いていて、その恩恵をこれ以上なく受けている。
専業主夫として生活をしている私は、ある種の男性社会から片足抜け出したとも言えるかも知れないが、それに対して感じるすこしの後ろめたさは正直ある。
決して同じとは言えないが、この後ろめたさがもっとくっきりはっきりと社会全体にはびこっていて、それが生まれたときからずっと続く苦しみとはいったいどれくらいのものなのだろうか。
想像したところで何も出来ないことかもしれないが、せめて想像し続けることはしたいとおもった。
この本は丁寧に読み進めようと思う。
4割ほど読み進めて、本を閉じる。
ブログを書く。
今日も家に帰ったらご飯をつくって、妻を待つ。
妻から「言ってたお風呂用洗剤注文しておいたよ!」と連絡が入っている。
「ありがとう!」と返して陽気なラインスタンプを付け加える。
この幸せはすべての人に許されていない。
私は私としてこの日々を確かに抱きしめながら、すべての人が心から抱きしめ合える日々をどうにか考え続けたい。
どうしたらいい?
どうしたらいいんだろうね。