その他諸々

その他の走り書き。

大阪美味しいモノ巡り。自慢げな妻。

昨日は妻と一緒に大阪まで出かけていた。
午前中に家を出て、カオヤムを食べに行く。
本当に用事はただそれだけだったりした。
カオヤムというとはタイ料理で、ご飯と一緒に大量の薬味を混ぜ込んでたべる料理だ。
それがめっぽう美味しかったらしく、私をその店に連れて行きたいと言ってくれていたのだ。
向かいのバスや電車では半分寝ながら向かう。
終点でもある京都河原町から阪急にのるので、大阪へ向かう電車では大体座れる。
一度乗り換えて(寝ていたこともあり)あっという間にカオヤム屋さんの最寄りまで着く。
カオヤムとパッタイ(タイの焼きそばのようなもの)、それと揚げ春巻きを注文する。
料理を待つ間に、私が「ろくに家事もしないのに、なぜスパイスカレーやラーメンを作る男性はあんなに偉そうなのか」という話を始めると、妻はなんとなく回答を濁してへらへらし始めた。
私はしばらくしてから、タイ料理屋にはスパイスカレーにこだわる客が周りに居るかも知れないということにやっと気付いた。(後に店を出た後「あんな家でするような偏見の話お店でせんとってや!」としっかり叱られたのであった)
料理が届き始める。
春巻きにはおっきなエビがエビフライよろしく一本まるっとはいっていた。
端っこからかりかりになったエビの尻尾が飛び出ていてなんだか可愛らしい。
そしてしっかり美味しい。これだけでもご飯がたべれてしまいそうだ。
そんな中でカオヤムも到着する。
ご飯のまわりに佇むはミョウガ、キャベツ、にんじん、ナッツ、キュウリ、大根、パクチー、かいわれ……etc. 
それらを全部まぜて食べる。
むちゃくちゃ美味しい!
私が夢中になって食べていると妻が満足げな顔をする。
「君は美味しいものを見つけるのが上手だね」というと、彼女は「そうでしょう」と鼻を鳴らす。
いろんな食感といろんな味が口の中でまぜこぜになって楽しい。
はしゃぎながら食べていたらあっという間になくなった。
美味しいものを食べ終わったあと、いつも妻は綺麗になったうつわを見つめながら口癖のように「無くなってもた……」と寂しげに言う。
それが愛おしくて、私も「無くなってもたな」と返す。
しかしそんな寂しさを切り裂くようにテーブルにはパッタイが到着。
お米の麺でもちもちした焼きそばにエビと厚揚げがごろごろはいっている。
これもまた美味しい。ぺろりと食べきる。
すぐさま食後に近くのカフェにでもいってデザートをたべるかどうかの会議を始まる。
あまいものを食べたいけれど、わりとおなかいっぱいになってしまった。
そしておなかいっぱいになってしまったから、とてつもなく眠い。
ちょうど良い答えが見つからずやきもきしてしまった。
とりあえず歩いておなかを休めることにした。
あまりに私が眠そうにしていたので、妻がコンビニでコーヒーを飲むことを提案してくれた。
ちょっぴり目が覚める。もしかすると私は食後はコーヒーや煙草がないとやってられないタチなのかもしれない。妻の提案に感謝する。
デザート探しと同時に、明日以降にたべるパンを探して周辺をぶらぶらすることにした。
たどりついたパン屋ではレバーパテサンドを手に入れた。これは妻のおすすめの一品。
そしてその先にあったクレープ屋に到着すると、そこにはすでに軽い行列が出来ていた。
気持ちが萎えるほどの行列ではなかったので、しぶしぶ並ぶ。そんなことより甘いものを食べたい気持ちの方が勝った。
列に並んでいると、私たちの目の前に「まもなく売り切れ」という看板が出ていることに気付いた。
妻が青ざめる。
ここまで並んで目の前で売り切れたりなんかしてしまったら、妻をどう慰めたらいいのだろうか。
私にも戦慄が走る。
途中で店員さんが列の客に順番に声をかけ始めたので、「これは、どっちだ……?」と不安になる。
いざ自分たちの番が来たら、注文するクレープの数を確認されただけだった。
しかし私たちの後ろの人の注文を聞いた後、その後ろに「本日は売り切れました」という看板が置かれた。
危なかった。この店への到着があと3分でも遅れていたら間に合わなかったんじゃないだろうか。
妻も胸をなで下ろしている。
安心してどのクレープにするのか迷うことができる。
いろいろと検討した結果、季節のフルーツがはいったフルーツカクテルクレープに二人とも決めた。
順番が回ってきて、注文をする。
目の前であざやかにクレープ生地が焼かれる。
店主はくるりくるりと小さなトンボで生地を広げていき、見事な正円になる。
思っていた以上にたっぷりのフルーツと生クリームが目の前で詰め込まれ、私達の手元にやってくる。
ふたりでクレープをたべる。
むちゃくちゃ美味しい。フルーツの密度が想像以上に高くて二人ともはしゃぐ。
あっという間に食べきってしまう。
「私は最後の一口にマスカットが入っていた!」と妻が報告してくれる。私はキウイだったよと返す。
ひたすら美味しいものを巡って、満足した私達はゴキゲンで京都に帰る。
京都に着いたあと、河原町無印良品によって、バスタオルや服を買って帰る。
家に着いたらもうへとへと。
お風呂に入って今日はすぐに寝ちゃおうかと話す。
けれども気付いたら妻はポケモンをやっていた。元気だな。
私が先におふろに入って、洗濯機を回す。
妻をおふろに入れて、洗濯物を干す。
寝る前に妻のいっぱい歩いた足をマッサージして、二人でぐっすり寝る。

そして今日。
目を覚ますなり、妻は「今日はなにもしないよ!」と宣言する。もちろんです。
長いことごろごろしていたので、おなかが空いてきた。
昨日買ってきたレバーパテサンドをあたためて、妻と一緒に食べる。
これも美味しい。
大阪には美味しいものしか存在しないんじゃないだろうか。そんな気がしてくる。
ふたりでおなかが満ちて、またごろごろする。
妻の身体があたたかくて、気付いたら私はすこし昼寝をしてしまっていた。
目を覚ますと妻が「寝過ぎ!」とぷりぷりしていた。
せっかく妻の休日なのにベッドを独り占めできる時間がないのは勿体ないので、私はかるく散歩に出ることにした。
おうちでゆっくりね、と声をかけ、妻も玄関まで見送ってくれる。
私はやっぱりマルヤマコーヒーに向かう。
店は少し混んでいたけれど、カウンターは空いていたので、なんとか座れた。
コーヒーを頼んで本を開く。
先日ここのスタッフの方に薦められた田辺聖子の『ジョゼと虎と魚たち』を読む。
こういった自立した女性達のものがたりを読むのは、学生時代に江國香織を読んだときぶりカモ知れないなと懐かしくなる。ただ彼女とはまた全然読み味が違う。関西弁の柔らかさや奔放さが文体にこもっていてなんだか安心する。
半分まで読み終わったので、本を閉じてポメラを開く。
ブログを書く。
昨日のことを思い出したりしながら垂れ流すように文字を打つ。
今日は帰ったら何をたべようかしら。
明日は祝日。あしたも家に妻がいる。
休日、ベッドでころころしている妻が視界の端に居ることが、わたしにとって一番の安息。
たまに「あったかいお茶が飲みたーい!」と呼ばれて、キッチンに走るのが今の私の生きがいなのだ。